骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
治療とケアのシステム・チームと人材育成 高齢者大腿骨近位部骨折地域連携パス 高齢者大腿骨近位部骨折地域連携パス 無床診療所の役割について
森川 圭造
1
1森川整形外科医院
キーワード:
X線診断
,
医師の役割
,
股関節部骨折
,
髄内固定法
,
内固定法
,
骨粗鬆症
,
骨ねじ
,
大腿骨頸部骨折
,
追跡研究
,
地域保健医療サービス
,
クリティカルパス
,
股関節置換術
,
診療所
,
療養病床
,
骨密度維持剤
,
急性期病院
,
保存的療法
Keyword:
Conservative Treatment
,
Bone Screws
,
Community Health Services
,
Follow-Up Studies
,
Femoral Neck Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Hip Fractures
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Physician's Role
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Critical Pathways
,
Bone Density Conservation Agents
pp.185-188
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257829
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2005~2015年に当院(無床診療所)が治療に携わった大腿骨近位部骨折31例をretrospectiveに調査し、地域連携パスの問題点と無床診療所が担うべき役割について検討した。問題点として以下の3点が導出された。1)受傷直後に近隣の急性期病院への搬送ができず、地域連携パス圏外の急性期病院または暫定的に回復期病院へ搬送され、連携パスの流れに乗ることができない症例がある。2)手術的治療後、術後合併症の予防あるいはその発生時に専門的な介入が困難なケースがある。3)後療法を経て退院後、骨粗鬆症治療薬の服用率が低く、特に介護施設に入所している症例では極めて低い。
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