発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007037982
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下肢神経根症状を呈する腰椎変性側彎症に対して脊柱管拡大術を行い術後2年以上経過観察しえた22例を対象に、障害神経根、障害部位、側彎形態、臨床成績の経時的推移などについて検討した。合計で36神経根の障害が認められ、L3が5根、L4が14根、L5が13根、S1が4根であった。障害部位は脊柱管内が21根、椎間孔部が14根、椎間孔外における外側ヘルニアでの圧迫を認めたものが1根であった。JOAスコアは術前平均7.2±2.1点が術後6ヵ月時12.5±2.0点、術後1年時11.7±2.5点、最終観察時11.7±2.4点と変化した。臨床成績に影響を及ぼす因子について検討した結果、「側方すべり」が有る群は無い群に比べてJOAスコアの改善率が有意に低かった。また、椎間孔・椎間孔外狭窄群は脊柱管内狭窄群に比べて改善率が有意に低かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006