発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009241354
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椎間孔拡大術を行った頸部神経根症75例(男45例・女30例・平均56.5歳)の成績を報告した。除圧神経根は1根56例、2根19例の合計94根で、C4が1根、C5が3根、C6が43根、C7が46根、C8が1根であった。椎間孔拡大術単独は61例74根(A群)、後方固定術併用が14例20根(B群)であった。術前後の単純X線正面像またはCT像により椎間関節切除範囲を調べたところ、A群は1/2以下が8根、1/2程度が56根、1/2以上が10根、B群はそれぞれ0根、4根、16根であった。神経根症状の改善が不良または再悪化のため再手術を行ったのは5例で、いずれもA群であった。除圧不足のため術後早期に同一神経根の再除圧を行ったのは1例で、1/2以下切除例であった。不安定性や再狭窄、反対側神経根症の発症などによる臨床症状の再悪化のため固定術の追加を行ったのは4例で、1/2程度切除が3例、1/2以上切除が1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009