発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007037983
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2002年1月~2004年10月に治療を行った胸壁悪性腫瘍4例の成績を報告した。男3例、女1例、年齢は33~64歳(平均51歳)、腫瘍の発生部位は肋骨3例、軟部組織1例、組織型は軟骨肉腫3例、悪性神経鞘腫1例、組織学的悪性度はgrade1~2であった。手術は全例に骨性胸壁の切除を行い、切除肋骨数は1~3本(平均2.5本)、切除縁は1.5~2.5cm(平均2.1cm)であった。再建では半層肋骨付き前鋸筋・広背筋弁を2例、前鋸筋弁を1例、腹直筋弁を1例に用いた。手術時間は7時間15分~10時間(平均8時間28分)、出血量は90~1080ml(平均413ml)であった。術後合併症として全例に胸水貯留を認め、トロッカー挿入期間は4~18日(平均11日)、入院期間は20~39日(平均31日)であった。腫瘍の再発は1例も認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006