発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091355
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大腿骨転子部骨折へproximal femoral nail(PFN)を行った41例(男性7例,女性34例;平均年齢83.0歳)を対象に,治療成績を検討した.なお,受傷から手術までの平均日数は5.6日,平均経過観察期間は4.9ヵ月である.手術手技は以下のように工夫した.予めネイル径および頸体角を決め,デバイスに接続した状態で手術を開始する.大転子頂部に最小切開で到達し,直接オウルにて小転子の高さまで開窓することにより,近位のリーミングを省略する.その結果,平均手術時間は36.8分,平均術中出血量は32.4ml,平均スライディング量は3.5mmで,術中・術後の合併症は認めなかった.以上より,PFNは低侵襲,短時間で良好な成績を得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2005