発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006304459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
直視下に腱板修復あるいは再建術を行った70歳以上の腱板断裂33例35肩(男18例・女15例,平均75.2歳)の成績を報告した.手術は,不全~大断裂の19肩(A群)にはMcLaughlin法を,広範囲断裂16肩には長掌筋腱移植を行なった.術前肩関節自動挙上可能であったのは10肩(B群),不能が6肩(C群)であった.術後6ヵ月以上の経過観察で,全例疼痛,肩関節外転筋力は術前と比較して有意に改善した.最終調査時の肩関節挙上角度および肩関節外転筋力は,A群およびB群がC群に比較して有意に優れていた.C群に成績不良2例を認め,いずれも関節リウマチを合併していた.この2例中1例は術後90°の自動前方挙上が獲得できたが,他の1例は術後腱板再断裂と肩峰断端への三角筋の縫合不全を来たし,機能改善は得られなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006