経験と考察
末期変形性股関節症を伴った大腿骨転子部骨折に対する骨接合術の治療経験
寺田 忠司
1
,
小川 健一
,
釜付 祐輔
,
横尾 賢
,
宗友 和生
,
野田 知之
1福山市民病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節部骨折
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨ねじ
,
術後合併症
,
X線CT
,
変形性股関節症
,
失血-外科
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
治療までの期間
,
手術時間
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hip Fractures
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Osteoarthritis, Hip
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Operative Time
,
Time-to-Treatment
pp.1035-1038
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015018763
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対象は9例(男2例、女7例、平均年齢83.8歳)で、AO分類による骨折型はtype 31-A1が1例、type A2が7例、type A3が1例であり、1例以外は不安定型であった。インプラントはsliding hip screw(SHS)を2例、short femoral nailを6例、cephalomedullary long nailを1例に使用した。手術までの待機期間は平均1.6日、手術時間は平均53.4分、術中出血量は平均71.1mlであった。骨癒合までの期間は平均14.6週、術後テレスコーピング量は平均2.8mmであった。日本整形外科学会股関節機能判定基準は術前平均66.4点、最終観察時は64.8点で、全例がほぼ受傷前と同様の歩行レベルに回復した。術後合併症として、SHSを使用した1例に術後2年で大腿骨頭壊死を生じたが、再手術を要さなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014