発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006304461
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血管柄付き組織移植を行った難治性の踵骨骨髄炎6例(男5例・女1例,31~84歳)の成績を報告した.感染経路は骨接合のピン3例,骨髄損傷の褥瘡,59年前の銃創,糖尿病による潰瘍各1例であった.排膿期間は1ヵ月~13年であった.移植組織は遊離腸骨1例,遊離腓骨・皮弁1例,内側足底皮弁3例,浅腓腹動脈皮弁1例で,5例に抗生物質封入ハイドロキシアパタイトの死腔充填を併用した.経過観察期間1~19年で,5例は骨髄炎の鎮静化が得られ,再発はない.残り1例は糖尿病による潰瘍例で,転院先で感染症のコントロールが不能となり下腿切断を受けた
©Nankodo Co., Ltd., 2006