発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249789
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
26歳女.主訴は右膝腫脹.前十字靱帯(ACL),内外側半月板損傷と診断し,半腱様筋,薄筋腱二重折りEndoButton CL,Fixation post screw固定による鏡視下ACL再建術と両側半月板切除術を施行した.術後11日目より手術創を中心に発赤,疼痛,腫脹,熱感が出現し,軽度の炎症反応を認めた.セファクロル(CCL),ホスホマイシンカルシウム(FOM),セファゾリンナトリウム(CEZ)を順に投与し,術後20日目には発熱,疼痛は治まったものの,熱感,硬結は続き,アレルギーの可能性を考えCEZの点滴を止め経口薬のCCLのみとした.しかし,術後34日目にアレルギー反応が強く示唆され,抗生物質を全て打ち切りそのまま経過をみたところ,硬結は消失したが,熱感は最後まで残存し約6ヵ月間続いた.術後11ヵ月のX線像でEndoButton CL,Fixation post screwとも弛みは認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2005