発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007261016
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14歳女児。半月板横断裂に対しオールインサイド半月板修復術を施行した1例を経験した。バスケットボールのプレー中、ジャンプの着地時に左膝を捻り受傷し、近医に前十字靱帯(ACL)損傷を疑われ紹介受診した。左膝関節に関節水腫を認め、可動域(ROM)は0°~65°、Lanchmanテスト陽性、ピヴォットシフトテスト陽性であった。X線で骨折は認めなかったが、テロスSEストレスX線による前方移動量患健側差は12mmであった。MRIで関節水腫、大腿骨外顆の骨挫傷、ACL損傷、外側半月板損傷、骨端線の閉鎖を認めた。関節ROMの改善後に左膝ACL再建及び外側半月板修復術を行った。鏡視上、ACL断裂と外側半月板後節の横断裂を認め、半月板断裂部を新鮮化してFasT-Fixで縫合し、膝屈筋腱を用いてACLを再建した。術後2日目より支柱付き膝装具使用で関節ROM訓練を開始し、術後6ヵ月で全力走、ジャンプを許可し、術後7.5ヵ月でバスケットボールに完全復帰した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007