発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190841
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75歳男.55歳時に関節リウマチ(RA)と診断されていた.両足関節痛と左足関節腫脹のため起立歩行不能となり,入院時,左足関節は破壊され(Larsen分類:grade IV),可動域は背屈-5°,底屈40°であった.1/3円プレートを用い,経腓骨進入法による左足関節固定術を行った.退院後,1/3円プレートとスクリューの折損と弛みが生じ,Ilizarov創外固定器による左足関節際固定術と骨移植術を行った.術後,転倒により左大腿骨転子部を骨折したが,Ilizarov創外固定器骨装着下で骨接合術を行い,骨癒合の獲得,疼痛の改善を得た.Ilizarov創外固定器を用いた手術は,装置の大きさをはじめ多々問題もあるが,骨萎縮が著しい症例にも確実で,三次元的に良好な固定力が得られる利点もある.適応を十分に考慮して選択すれば,有用な手術方法であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005