運動器疾患に対する最小侵襲手術
関節形成術 関節鏡 下肢 鏡視下足関節固定術の骨癒合に及ぼす影響因子
吉村 一朗
1
,
金澤 和貴
,
竹山 昭徳
,
井田 敬大
,
萩尾 友宣
,
内藤 正俊
1福岡大学 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
関節固定術
,
変形性関節症
,
関節リウマチ
,
距骨
,
骨壊死
,
骨ねじ
,
足関節
,
尖足変形
,
血友病性関節症
,
骨癒合(骨折治癒以外)
Keyword:
Ankle Joint
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Arthrodesis
,
Arthroscopy
,
Bone Screws
,
Equinus Deformity
,
Osteonecrosis
,
Osteoarthritis
,
Talus
pp.64-67
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225819
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鏡視下足関節固定術を施行した38例40足(男17足・女23足・平均62.5歳)を対象に、骨癒合期間に影響を与える因子を検討した。疾患は変形性足関節症36足、関節リウマチ、距骨壊死、血友病性関節症、下垂足各1足であった。固定方法は期間前半が内外側からのcross screw(CS)固定(3本12足、2本4足)、後半が内側からのparallel screw(PS)固定(3本16足、2本8足)であった。骨癒合は39足で獲得し、平均骨癒合期間は77.3日であった。固定法別ではCS 3本固定77.1日、CS 2本固定91.5日、PS 3本固定65.2日、PS 2本固定86.9日であった。CS群において経外顆スクリュー周囲に弛みを12足に認めた。BMIと骨癒合期間は弱い正の相関を認め、BMI 25以上と25以下でCS 3本群、PS 3本群を比較したところ、25以上で有意に骨癒合期間が長かった。また矯正角10°以上は90.3日、10°以下は74.2日で、矯正角が大きいほど骨癒合期間が長くなる傾向であった。年齢と骨癒合期間は相関を認めなかった。
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