特集 すべてわかる 足・足関節外科で用いられる最新デバイスカタログ
足・足関節に対するリング型創外固定器の各種比較
野坂 光司
1
,
宮腰 尚久
,
齊藤 英知
,
木島 泰明
,
土江 博幸
,
斉藤 公男
,
柴田 暢介
,
島田 洋一
1秋田大学 大学院医学系研究科整形外科学
キーワード:
外固定器
,
急性灰白髄炎
,
下肢外傷
,
神経障害性関節症
,
変形性関節症
,
足関節
,
内反足
,
麻痺
,
Ilizarov法
,
尖足変形
Keyword:
Arthropathy, Neurogenic
,
Ankle Joint
,
Clubfoot
,
Equinus Deformity
,
Leg Injuries
,
Osteoarthritis
,
Paralysis
,
Poliomyelitis
,
External Fixators
,
Ilizarov Technique
pp.97-106
発行日 2018年1月19日
Published Date 2018/1/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018182391
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ワイヤーを用いて行うリング型創外固定器による整形外科手術は、percutaneous osteosynthesisといわれ、損傷の強い軟部組織や骨組織に対して、大きな皮切を行うことなく、きわめて低侵襲かつ強力な固定力をもった骨接合が可能である。特に足関節周辺は皮下組織が菲薄で、真皮の伸展性に乏しく、無理な内固定では皮膚の緊張が強くなり、術後皮膚障害がみられることがあり、1.8mmのワイヤーにより強固に固定できるリング型創外固定器は有用である。また、大きな変形を一期的に矯正する場合、短縮していた皮膚が伸ばされることにより、術後皮膚障害がみられることがある。このような場合、リング型創外固定器を使ってワイヤー固定をし、緩徐に矯正することにより安全に行うことが可能でトラブルを回避することができる。
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