発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002203753
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大腿骨遠位端骨折に対するIlizarov創外固定器について報告した.対象は,本法施行の14例(男性4例,女性10例・年齢19~95歳)であった.type Aの関節外骨折では,骨折線の近位と遠位にIlizarovリングを取り付け,リングで整復し圧迫固定した.type Cの関節内に及ぶ骨折では,関節内の整復は皮切でスクリュー及びK-wireなどで固定し,近位と遠位の骨片間もスクリューやK-wireで固定してIlizarovリングを取り付けた.また,膝の屈曲がしやすいように遠位のリングは5/8リングを使用した.関節外の骨片整復はolive wire techniqueやarched wire techniqueでなるべく閉鎖的に行えば,術直後より平均90°以上の屈曲可動域が得られ,部分荷重も可能となり,そのtension stress effectにより骨癒合も良好となった
©Nankodo Co., Ltd., 2002