発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002197952
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症例1:42歳男.右脛骨顆部開放粉砕骨折に他院でプレート固定術を受け,骨髄炎併発で転院した.内・外反ストレスで著明な不安定性を認め,開放創からMRSAが検出された.感染巣に人工物留置は禁忌で,膝関節拘縮予防・早期荷重目的で,脛骨顆部感染巣を掻爬後に創外固定器を装着した.翌日より大腿・下腿骨フレーム前方にロッド固定を追加し,2週より部分荷重歩行を許可しCPM訓練を開始した.術後4ヵ月で抜去し,1年で独歩可能となり,歩行障害,運動時痛もなかった.症例2:15歳男.膝関節周辺粉砕骨折に直達牽引され受傷8日目に転院した.内固定術後創外固定器を装着し,翌日から部分荷重歩行を許可しCPM訓練を開始した.術後6週で抜去して授動術を実施し,CPM訓練を再開した.2年で抜釘し,4年7ヵ月の現在正座も可能となった.本法は,早期可動域訓練・早期荷重が可能で膝関節周辺骨折の治療に対して有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002