発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005154763
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従来稀とされていた外側型腰椎椎間板ヘルニア症例54例(男性36例・女性18例,年齢30~73歳・平均56.5歳)を対象に診断上の問題点,治療成績などについて検討した.発生部位はL2/L3;2例・L3/L4;9例・L4/L5;25例・L5/S1;16例・L5/L6;2例で,単純X線像では椎間板腔が54例中31例で保たれており,MRIで脊柱管狭窄がないか軽微な症例が54例中49例を占めていた.MRI所見から限局突出型(A群;椎管孔外存在(A-I),椎管孔内存在(A-II)に細分)・広範突出型(B群;椎管孔内から椎管孔外に及ぶもの(B-I),脊柱管内から椎管孔内に及ぶもの(B-II)に細分)・椎間板膨隆型(C群)に分類した.その結果,A群10例(A-I;4例,A-II;6例),B群29例(B-I;24例,B-II;5例),C群15例であった.治療は保存的治療が54例中41例に効果があり,硬膜外ブロックの効果が低い症例中で神経根ブロックの著効が23例,理学療法のみで軽快が8例で,13例に手術的治療が施行された.診断・治療に難渋した症例を呈示し解説した
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