発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037775
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31歳女.腰痛,左下肢痛が出現し,左坐骨神経痛の診断で入院した.腰椎硬膜外ブロックで効果はなかった.腰椎MRI,ミエログラフィーで異常所見を認めなかった.L3/L4,L4/L5椎間関節ブロックで一時的に症状が改善するも,左腰痛が継続した.その後,妊娠し腰痛が増悪した.理学療法にて経過観察を行った.出産後,腰痛で再診した.保存的治療を行うも改善しないため,入院となった.画像所見などより,左仙腸関節変形性関節症と診断し,手術を施行した.術後1ヵ月床上安静とし,その後傾斜台にて徐々に立位訓練を開始した.術後5週より両松葉杖歩行を練習し,術後2ヵ月より全荷重歩行とした.術後5ヵ月で疼痛は消失し,骨癒合が得られ,術後3.5年時も症状はない
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