発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002033517
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
半月板切除術が施行された41例44膝(男27例・女14例,手術時平均21.2歳,発症から手術迄の期間平均2.6年)を対象に,内側半月板単独損傷例15例(A群),外側半月板単独損傷例14例(B群),前十字靱帯(ACL)損傷と半月板損傷合併群15例(C群)に分けて,組織学的・関節鏡的に検討した.その結果,組織学的変性度数と関節鏡所見の関連性では,関節鏡視上変性のみられた群の組織学的変性度数は,みられなかった群より有意に高値を示した.組織学的変性度数の3群間での比較では,A群・B群の変性度数がC群より有意に高値を示した.又,関節鏡視上変性程度の3群での比較ではA群・B群で変性がみられた割合はC群より高かった.以上より半月板単独損傷例はACL合併損傷例より組織学的にも関節鏡的にも半月板の変性が強く,そのため半月板単独損傷は軽微な外力でも起り得ることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001