発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012294301
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外傷性半月板横断裂の単独損傷に対し半月板修復術を行った3例(全男、12歳、18歳、25歳)の成績を報告した。損傷部位は全例右膝外側半月板中節で、外側不完全円板状メニスクスが1例、全例McMurrayテスト陽性であった。関節鏡視で横断裂は血行野に交通しており、膝靱帯損傷や他の半月板損傷は認めなかった。手術はオールインサイド縫合デバイス(FasT-Fix:Smith & Nephew Endoscopy社)を用いた。術後6ヵ月時および最終観察時(26ヵ月、9ヵ月、34ヵ月)において、International Knee Documentation Committee(IKDC)スコアとLysholm knee scoring scaleは全例改善が認められた。術後6ヵ月時のMcMurrayテストは全例陰性で、2例には再鏡視を行い、いずれも半月板内縁にいたるまで良好に治癒していた。MRI所見では、T2強調画像で断裂部内部に低信号域を含む不均一な像を呈していた部分治癒が1例、均一な低信号の完全治癒が2例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012