発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002032017
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臼蓋形成不全を伴う亜脱臼股関節症に対する人工関節全置換術において,骨移植を併用せずに改良セメント手技により原臼位設置を行ったフランジ型Charnley人工臼蓋の術後の長期成績について検討した.17症例19股(全例女,手術時平均62歳,術後経過観察期間15~17年・平均16年2ヵ月)を対象とした検討結果では,臨床およびX線評価は,共に満足する結果であった.ソケット上外側端の骨欠損の高さが20mm未満と術前予想される症例では,骨移植を行わずとも15~17年の良好なソケットの原臼位固定が期待できることが示された.又,術後10年以降,ソケットの固定性の悪化が徐々にみられており,骨溶解の関与が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001