経験と考察
人工股関節全置換術・再置換術における金属オーグメントを使用した臼蓋再建
中村 琢哉
1
,
丸箸 兆延
,
笹川 武史
,
瀬川 武司
,
山本 大樹
,
山田 泰士
1富山県立中央病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
同種移植
,
寛骨臼
,
金属
,
骨移植
,
再手術
,
治療成績
,
人工股関節
,
股関節置換術
,
セメントレス人工関節
,
臼蓋形成術
,
骨欠損
Keyword:
Acetabulum
,
Hip Prosthesis
,
Metals
,
Radiography
,
Reoperation
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Acetabuloplasty
pp.315-319
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015218960
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臼蓋荷重部に大きな骨欠損を認めた初回人工股関節全置換術1例、再置換術6例の計7例に対し、金属オーグメントとセメントレス臼蓋コンポーネントを用いた臼蓋再建術を行い、その短期成績について検討した。全例女性で、手術時年齢は平均64歳、術後経過観察期間は平均2.5年であった。その結果、6例は最終観察時までカップおよびオーグメントを含むインプラントの移動を認めず、安定していた。1例は術後2週でカップとオーグメントの移動を認めたため、再設置した。すべての症例において最終観察時X線像で母床骨とインプラント間に放射線透過性線状像は認めなかった。JOAスコアは術前平均49点から最終観察時平均82点に改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015