発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001248137
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症例は64歳女で,右股関節部及び大腿部痛が主訴である.46歳頃発症し,53歳時にセメント型人工股関節全置換術(THA)を施行した.その時臼蓋外上方の骨欠損部に自家骨移植を行った.術後11年目に主訴が出現し,X線上大腿側で広範な骨溶解を伴うステムの機械的弛みがみられたため再置換術を施行した.大腿部及び臼蓋部共にインプラントの交換を行い,その際,骨移植部から骨片を採取した.骨移植部には異常可動性は全くみられず,良好な出血も確認された.また採取骨片は骨梁の菲薄化が認められたが血管系がみられ生きた骨組織に完全に置換されていた.骨梁リモデリングによる層板構造も確認された
©Nankodo Co., Ltd., 2001