外科におけるcontroversy-誌上ディベート
残肝容量不足の解決法 門脈塞栓術かALPPSか? 門脈塞栓術
進藤 潤一
1
,
西岡 裕次郎
,
橋本 雅司
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 消化器外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
塞栓術
,
門脈
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Portal Vein
pp.423-426
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
拡大肝切除を安全に施行するための肝の血流改変手技の分野において,門脈塞栓術(PVE)とALPPSの有用性が国内外のさまざまな場で比較,議論されているが,門脈塞栓術が通常,一期的肝切除の前処置として用いられることが多いのに対し,ALPPSは二期的切除の亜型であり,これらを単純に「残肝容量不足の解決法」というくくりで議論することは困難である.本稿では両者の利点・欠点をふまえたうえで,これらを実臨床においてどのように位置づけ,どのように選択すべきであるか議論を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2017