門脈枝塞栓術・結紮術のすべて
転移性肝癌に対する門脈枝塞栓術を併施したstaged operation
澤田 雄
1
,
熊本 宜文
,
森 隆太郎
,
松山 隆生
,
武田 和永
,
田中 邦哉
,
遠藤 格
1帝京大学ちば総合医療センター 外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
抗腫瘍剤
,
術後合併症
,
塞栓術
,
大腸腫瘍
,
門脈
,
治療成績
,
周術期管理
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Embolization, Therapeutic
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Portal Vein
,
Postoperative Complications
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Perioperative Care
pp.902-908
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015292131
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高度進行大腸癌肝転移に対する門脈枝塞栓術を併施したstaged operationは,切除率を向上させるために必須な手技である.しかし,対象例は高度進行例が多いため,予後に関してやや不良であり,合併症発生率も高くなっている.またこのような進行癌では,化学療法の併用がしばしば必要であるが,これが門脈枝塞栓・肝切除にどのように影響するかは明らかでない.今後,化学療法をstaged operationにどのように併用するかが,安全性の確保と長期の治療成績向上に重要な点と考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015