肝切除をめぐる最近の話題
二期的肝切除とALPPS手技による大腸癌肝転移の切除戦略
田中 邦哉
1
,
藪下 泰宏
,
中川 和也
,
笠原 康平
,
熊本 宜文
,
松山 隆生
,
大田 貢由
,
遠藤 格
1横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学
キーワード:
肝再生
,
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
結紮
,
術後合併症
,
臓器サイズ
,
塞栓術
,
大腸腫瘍
,
門脈
,
治療成績
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Hepatectomy
,
Ligation
,
Liver Neoplasms
,
Liver Regeneration
,
Organ Size
,
Portal Vein
,
Postoperative Complications
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.1182-1193
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380251
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Associated liver partition and portal vein ligation for staged hepatectomy(ALPPS)手技により従来の二期的切除の問題点である「初回術後肝再生期間における腫瘍増殖」,および「比較的低率な完遂率」はある程度解決可能となった.一方で,これ以外の問題点である「高率な合併症発生率および手術関連死亡率」は依然未解決のままである.ALPPS手技はその適応も含めてまだまだ不明な点が多く,これらを早急に明らかにしていかなくてはならないが,高度進行癌に対する切除適応拡大のためのブレークスルーとなる手技の一つと考えられた.
©Nankodo Co., Ltd., 2013