大腸癌肝転移up to date
大腸癌肝転移に対する門脈塞栓術と二期的肝切除
田中 邦哉
1
,
藪下 泰宏
,
笠原 康平
,
中川 和也
,
熊本 宜文
,
野尻 和典
,
谷口 浩一
,
松山 隆生
,
武田 和永
,
大田 貢由
,
市川 靖史
,
遠藤 格
1横浜市立大学
キーワード:
肝切除
,
肝機能検査
,
肝臓腫瘍
,
塞栓術
,
大腸腫瘍
,
門脈
,
治療成績
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Hepatectomy
,
Liver Function Tests
,
Liver Neoplasms
,
Portal Vein
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.846-854
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013320659
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化学療法の併用が必須である切除困難な大腸癌進行肝転移の手術に際しては,化学療法が非癌部肝組織に与える毒性を考慮し,複数の肝機能検査を組み合わせて予備能を評価する必要がある.また予備能を十分把握したうえで,残肝容量の確保が可能な術式を適切に選択していく必要がある.残肝容量確保に有利である門脈塞栓併用切除や二期的肝切除などの術式を,それぞれの利点あるいは現状での問題点を理解したうえで積極的に導入することが,進行肝転移に対する安全な切除適応拡大には必須である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013