直腸癌側方転移の診断と治療 治療・手術
術前化学放射線療法と側方郭清
小西 毅
1
,
上野 雅資
,
福長 洋介
,
長山 聡
,
藤本 佳也
,
秋吉 高志
,
長嵜 寿矢
,
佐野 武
,
山口 俊晴
1がん研究会有明病院 大腸外科
キーワード:
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
腸間膜
,
直腸腫瘍
,
臨床試験
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
直腸切除
,
放射線化学療法
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Mesentery
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
pp.525-531
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017252770
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欧米では,cStage II~III直腸癌に対し術前化学放射線療法(CRT)または放射線療法(RT)を用いた集学的治療が標準治療であり,側方郭清なしで比較的良好な成績が報告されている.近年,本邦でも集学的治療を取り入れる施設が増えており,側方転移は術前CRT/RT後も遺残すること,側方リンパ節腫大症例では術前CRT後の局所再発率が高いことなどが明らかにされている.さらなる治療成績の改善のために,術前CRT/RTにいかに側方郭清を組み合わせていくかが今後の課題である.
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