下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 術前放射線化学療法
須並 英二
1
,
安田 幸嗣
,
北山 丈二
,
名川 弘一
1東京大学 大腸肛門外科
キーワード:
腫瘍再発
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
ネオアジュバント療法
,
放射線化学療法
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Rectal Neoplasms
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
pp.182-187
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116199
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直腸癌治療に際しては、局所制御の観点から全直腸間膜切除(TME)あるいはTSME(tumor-specific mesorectal excision)に加え、欧米では術前化学放射線療法がすすめられているが、日本では側方郭清が施行されることが多い。本稿では、術前放射線化学療法の治療成績、問題点について述べた。より奏効率の高い併用化学療法レジメンの検討、放射線化学療法の感受性を高精度に予測しテーラーメイド治療を実践することによる副作用の低減、括約筋温存や局所切除などさまざまな形態での縮小手術実現などが今後の課題である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009