直腸癌側方転移の診断と治療 治療・手術
直腸癌側方郭清後の機能障害とその対処法
松岡 弘芳
1
,
正木 忠彦
1杏林大学 消化器一般外科
キーワード:
術後合併症
,
勃起障害
,
直腸腫瘍
,
排尿障害
,
リンパ節郭清
,
射精障害
Keyword:
Erectile Dysfunction
,
Lymph Node Excision
,
Postoperative Complications
,
Rectal Neoplasms
,
Urination Disorders
pp.532-537
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017252771
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直腸癌手術での機能温存術は,肛門括約筋温存術と自律神経温存術であるが,側方郭清後の機能障害は特に自律神経障害に伴う排尿・性機能障害が重要である.併施される自律神経温存が機能障害を予防・軽減する.しかし,手術では神経のみならず血流などさまざまな要因が関連しており障害の程度は個々に程度も異なるため注意が必要である.排尿障害は神経因性膀胱となることが多く残尿への対策が主となるが,性機能障害はさらに機能低下に陥りやすい.それらの対処法について概説した.
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