直腸癌側方転移の診断と治療 治療・手術
直腸癌側方郭清の治療成績
大矢 雅敏
1
,
鮫島 伸一
,
奥山 隆
,
竹下 惠美子
1獨協医科大学附属越谷病院 外科
キーワード:
腸間膜
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
直腸切除
,
放射線化学療法
Keyword:
Mesentery
,
Lymph Node Excision
,
Rectal Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Chemoradiotherapy
pp.517-524
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017252769
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直腸癌に対する側方郭清は本邦で伝統的に行われてきた手術操作であるが,近年では側方転移のリスク因子を有する例に対して選択的に実施される場合が多い.一般に側方郭清の適応とされるRb・PのT3・T4症例で,術前治療を行わない場合の側方転移率は約15%,側方転移例の郭清後の5年全生存率は約40%である.予防的な側方郭清によって術後生存期間が延長するという確実なエビデンスはないが,JCOG0212試験では側方郭清施行例は非施行例よりも骨盤内再発率が低かった.
©Nankodo Co., Ltd., 2017