直腸癌側方転移の診断と治療 総論・診断
直腸癌側方転移の画像診断
小川 真平
1
,
板橋 道朗
,
井上 雄志
,
大木 岳志
,
松尾 夏来
,
谷 公孝
,
前田 文
,
中尾 紗由美
,
山本 雅一
1東京女子医科大学 消化器・一般外科
キーワード:
MRI
,
リンパ行性転移
,
X線CT
,
直腸腫瘍
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
拡散MRI
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Lymphatic Metastasis
,
Rectal Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Positron-Emission Tomography
pp.512-516
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017252768
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
直腸癌側方リンパ節転移の画像診断の意義や現状について解説した.直腸癌側方リンパ節に対する治療(LPLD,RTまたはCRT)は,転移頻度,副作用や有害事象も考慮したうえで治療効果が期待できる症例を選別して行うのが望ましい.画像診断による側方リンパ節のclinical positive statusはほかのリスク因子に比べオッズ比の高い重要な予測因子であり,治療適応症例の選別に有用である.また,18F-FDG-PETやDWI-MRIなどによる新たな診断も試みられており,今後,治療方針決定における画像診断の重要性が増すと考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017