下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の診断 術前画像診断 超音波検査、CT、MRI
小川 真平
1
,
板橋 道朗
,
廣澤 知一郎
,
橋本 拓造
,
番場 嘉子
,
亀岡 信悟
1東京女子医科大学 第二外科
キーワード:
MRI
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
術前診断
,
X線CT
,
直腸腫瘍
,
経直腸的超音波診断
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Rectal Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.120-125
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116189
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下部直腸癌治療方針決定のための術前画像診断の意義と、実際の画像診断として超音波検査、CT、MRIの診断のポイントや診断成績向上の工夫について解説した。早期癌の壁深達度診断としてpit patternからの診断や超音波内視鏡が、進行癌では経直腸超音波検査(TRUS)、CT、MRIが行われている。リンパ節転移診断では、主にCT、MRIが行われているが、診断能向上の工夫としてmultidetector-row CTのmulti-planner reconstruction(MPR)画像、MRIの骨盤側壁矢状断像が有用である。癌の根治性を損なわない過不足のない至適な治療を行うためにも正確な病期診断が必要であり、精度の高い術前診断が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009