胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵癌実地臨床の最前線 膵・胆道癌の診断と治療
羽場 真
1
,
山雄 健次
,
水野 伸匡
,
原 和生
,
肱岡 範
,
清水 泰博
1愛知県がんセンター中央病院 消化器内科部
キーワード:
肝切除
,
危険因子
,
抗腫瘍剤
,
MRI
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
前癌状態
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆道腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
胆道ドレナージ
,
細針生検
,
放射線化学療法
,
膵管内乳頭腫瘍
,
腹部CT
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Hepatectomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Risk Factors
,
Precancerous Conditions
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Endosonography
,
Biopsy, Fine-Needle
,
Chemoradiotherapy
pp.375-382
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130039
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●膵・胆道癌の早期診断のためには、ハイリスク群を設定し注意深く経過観察する必要がある。●膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は膵癌のリスクファクターであるとともに前癌病変でもある。●軽微な症状や軽度の検査異常を契機に患者を拾い上げ、種々のモダリティを併用して適切な胆道ドレナージを行いながら速やかに診断を進める必要があるため、膵・胆道癌の診断には高い専門性が求められる。●膵腫瘍に対するEUS-FNAの診断能は高く、膵癌診療において非常に有用である。また、胆道癌に対するEUS-FNAの診断能も良好である。●膵・胆道癌の外科治療は、病変部位や進展度に応じてさまざまな切除術式がある。適切な術式を選択するためにも正確な術前診断が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011