発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016402987
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77歳女性。消化器内科にて肝細胞癌に対し経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)が施行されたが、約10ヵ月後、再発腫瘤に対する経カテーテル的肝動脈化学塞栓療法施行時に横隔膜ヘルニアを指摘された。今回、加療目的で消化器外科へ紹介となった。問診では右上腹部痛を自覚していたことが判明し、臨床経過および腹部X線・胸腹部CT所見よりRFA後に発症した横隔膜ヘルニアと診断された。全身状態が安定していたため、待機的に腹腔鏡下横隔膜ヘルニア修復術を施行した結果、術後は右胸水貯留が認められるも、保存的治療で軽快した。尚、目下、術後7ヵ月経過でヘルニアの再発は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2016