HALSの意義とテクニック
HALSによる肝胆膵脾の手術 HALSを応用した肝切除
曽山 明彦
1
,
江口 晋
1長崎大学 移植・消化器外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
ドナー
,
近代医学史
,
肝嚢胞
,
用手補助腹腔鏡下手術
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Tissue Donors
,
History, Modern 1601-
,
Hand-Assisted Laparoscopy
pp.959-963
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016376918
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Hand-assisted laparoscopic surgery(HALS)を応用した肝切除の利点としては,触覚を利用した手術が可能であること,また肝臓の愛護的圧迫や把持が可能であり,鏡視下操作中に自在なカウンタートラクションをかけることができるという点である.また,不慮の出血へも迅速な対応が可能である.以上の利点を鑑みると,たとえば手術歴があり,周囲組織と高度癒着が予測されるような症例での肝切除や肝臓の愛護的操作が重要である生体肝ドナー手術における肝授動などではHALSの応用が有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016