HALSの意義とテクニック
HALSによる小腸・大腸の手術 Crohn病手術におけるHALSの応用
西尾 梨沙
1
,
山名 哲郎
1地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター 大腸肛門病センター
キーワード:
Crohn病
,
ドレナージ
,
尿路カテーテル法
,
外科的ステープリング
,
小腸切除
,
大腸切除
,
用手補助腹腔鏡下手術
,
回盲部
,
腸吻合術
Keyword:
Crohn Disease
,
Drainage
,
Urinary Catheterization
,
Surgical Stapling
,
Hand-Assisted Laparoscopy
pp.950-953
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016376916
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Crohn病に対する腹腔鏡下手術は低侵襲で整容性に優れた有用なアプローチであるが,高度な炎症や組織の脆弱化のため腹腔鏡下手術の適応になる症例は限られる.Hand-assisted laparoscopic surgery(HALS)は腹腔鏡下手術の利点を維持したまま多くの課題を解決し,安全かつ低侵襲に手術を行うことができる.Crohn病は腸管病変が多様であり手術手技を定型化することは困難であるが,用手補助による触診の感覚や視野展開を十分に生かせればHALSが非常に有用な術式となりうる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016