HALSの意義とテクニック
HALSとは
板橋 道朗
1
,
小川 真平
,
亀岡 信悟
,
山本 雅一
1東京女子医科大学 消化器・一般外科
キーワード:
胃切除
,
炎症性腸疾患
,
肝切除
,
結腸切除
,
膿瘍
,
脾臓摘出術
,
近代医学史
,
肥満症
,
用手補助腹腔鏡下手術
Keyword:
Abscess
,
Colectomy
,
Gastrectomy
,
Hepatectomy
,
Obesity, Morbid
,
Splenectomy
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
History, Modern 1601-
,
Hand-Assisted Laparoscopy
pp.913-918
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016376910
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用手補助鏡視下手術(hand assisted laparoscopic surgery:HALS)は,鏡視下手術の困難性を克服する,いわばよいとこ取りの手術手技である.1995年にHALSを用いたはじめての脾摘出術が行われた.術野の展開が効率的であり,煩雑な操作を必要としないため,手技の定型化が容易で,アクシデントに対しても迅速な対応が可能である.左手の主たる役割は場展開となるが,小切開を用いた直視下操作を効率的に組み合わせて行う.HALSは安全に質の高い治療を提供する一つのオプションであり,今後も大きく変貌を遂げる可能性を秘めている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016