HALSの意義とテクニック
HALSによる小腸・大腸の手術 HALSによる下部直腸癌手術
向井 正哉
1
,
横山 大樹
,
宇田 周司
,
日上 滋雄
,
小池 卓也
,
長谷川 小百合
,
田島 隆行
,
野村 栄治
,
幕内 博康
1東海大学医学部付属八王子病院 外科
キーワード:
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
直腸切断術
,
用手補助腹腔鏡下手術
,
腸吻合術
,
低位前方切除
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Rectal Neoplasms
,
Hand-Assisted Laparoscopy
pp.944-949
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016376915
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下部直腸癌に対する用手補助腹腔鏡下手術(HALS)手技でもっとも重要なポイントは,定型的開腹手術同様に左手操作による直腸切除部の愛護的かつ強力な頭側への牽引と骨盤底筋群までの完全郭清(TME/TSME),可能な限り十分な腫瘍後面の剥離断端(CRM≧1mm)および肛門側セーフティマージン(AW≧20mm)の確保に努めることである.本稿では女性に比し骨盤腔が狭い男子の超低位吻合における前立腺尖部/尿道膜様部や,直腸/会陰部切除における骨盤底筋群の側方切離と尾骨末端から会陰部脂肪織層までのHALS操作を中心に述べる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016