発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017028504
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63歳男。十二指腸傍乳頭憩室穿孔に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD-II)を受け、術後2年目の腹部CT検査で輸入脚小腸内に線状異物を認めた。無症状のため経過観察となったが、術後約4年7ヵ月の腹部CTで異物は右胆管内に移動していた。以後、急性胆管炎を繰り返し、術後5年目に上腹部痛、発熱を来たした。臨床経過および画像所見より胆管内異物により繰り返される胆管炎と診断し、開腹手術を行った。消化管用ファイバースコープを併用し、内視鏡モニター下に鉗子を用いて異物を除去した。摘出異物は長さ19mmの魚骨であった。術後6年の現在、胆管炎の再燃等は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2016