投稿論文 短報
低心機能患者における腹腔鏡下大腸切除術2症例の麻酔経験
竹田 峰子
1
,
永田 沙也
,
寺西 理恵
,
荒井 章臣
,
清水 智明
,
北 貴志
1大阪警察病院 麻酔科
キーワード:
吸入麻酔
,
静脈麻酔
,
心不全
,
全身麻酔
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
盲腸腫瘍
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
小腸切除
,
大腸切除
,
心筋緻密化障害
,
回盲部
,
サルコイドーシス-心臓
Keyword:
Anesthesia, General
,
Anesthesia, Inhalation
,
Anesthesia, Intravenous
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Heart Failure
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
Laparoscopy
,
Rectal Neoplasms
,
Cecal Neoplasms
pp.161-165
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182765
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腹腔鏡下手術では気腹や体位変換による呼吸・循環動態への影響が懸念され、特に低心機能患者ではその影響がより顕著になるおそれがある。今回、心エコーでの左室駆出率が30%以下の低心機能患者に対して腹腔鏡下大腸切除術を行った症例2例を経験した。症例は79歳男性と67歳女性で、いずれも麻酔導入時の血圧低下を懸念して導入薬は循環抑制作用が比較的弱いミダゾラムを使用した。2例とも術中気腹に伴う大きな循環変動はなく、手術は無事終了した。当院の外科では結腸・直腸がん手術の8割以上を腹腔鏡下で施行しており、その際、頭低位は10~15度と軽度であり、気腹圧は8~10mmHgと低いため、循環動態に与える影響は比較的少ない。
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