発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017028501
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60歳女。検診にて便潜血陽性を指摘され、近医での下部消化管内視鏡検査で盲腸に腺癌を認め当科受診となった。精査にてcStage Iの盲腸癌と診断し、腹腔鏡下回盲部切除術+D3郭清を施行した。経過良好にて術後第8病日に退院したが、術後第14病日に腹痛・下痢が出現し、その後も症状の改善なく術後第17病日に再受診となった。腹部CT所見より上腸間膜静脈血栓症と診断し、保存的加療を行い腹部症状や検査所見は改善した。その後、遅発性に生じた腸管狭窄に対し小腸部分切除術を施行した。現在、経過観察中である。
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