発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016136600
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
34歳女。腹痛を主訴に、当院救急外来を受診した。腹部造影CTでは回盲部を先進部とし、横行結腸脾彎曲部まで重積を認め、下部消化管内視鏡にて盲腸内に突出する粘膜下腫瘍がみられ、D2郭清を伴う腹腔鏡補助下回盲部切除を行った。病理組織学的にリンパ節転移を伴う虫垂粘液癌による腸重積と診断され、術後補助化学療法としてUFT/calcium folinate内服を開始したが、下痢と食欲不振のため2コース途中で終了となった。術後1年6ヵ月経過した現在、無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2016