発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016119600
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
61歳男。心窩部痛と呼吸苦が出現して近医受診し、急性膵炎が疑われ前医へ救急搬送された。造影CTにて重症急性膵炎と診断され、人工呼吸器管理の上で保存的治療を行い全身状態は改善したが、食事摂取を開始した後、第25病日より腹部膨満が出現した。CTと注腸造影検査で下行結腸とS状結腸に狭窄を認め、外科治療目的で狭窄発症第22病日に当院転院となった。内視鏡的に生検を行うも悪性所見は認めず、絶食の上で保存的治療を行い経過観察した。下行結腸の狭窄は改善傾向を認めたが、S状結腸の狭窄は改善しなかったため、狭窄発症第50病日に開腹下にS状結腸を切除し、人工肛門造設術を行った。術後経過は良好で、術後第18日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015