発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006034149
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41歳男性.患者は繰り返す左下腹部痛と血便を主訴に,精査目的に著者らの施設へ入院となった.入院時,炎症所見の亢進を認め,下部内視鏡・注腸造影ではS状結腸および下行結腸に憩室が散見され,S状結腸の途中で著明な狭窄がみられたが,生検にて悪性所見は認めなかった.以上より,S状結腸憩室炎の繰り返しによる狭窄と診断し,保存的治療が無効であったため,S状結腸部分切除術を施行した.病理組織学的に腸管壁は著明に肥厚し,腸管内腔は狭窄していたが,悪性所見はみられず,術後経過は良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005