腹部良性疾患に対する外科治療の最前線
鼠径・腹壁瘢痕ヘルニア
嶋田 元
1
,
柵瀬 信太郎
1聖路加国際病院 ヘルニアセンター
キーワード:
外科用メッシュ
,
誤診
,
手術創感染
,
術後痛
,
鼠径ヘルニア
,
腹壁ヘルニア
,
慢性疼痛
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Diagnostic Errors
,
Hernia, Ventral
,
Hernia, Inguinal
,
Pain, Postoperative
,
Surgical Wound Infection
,
Surgical Mesh
,
Herniorrhaphy
,
Chronic Pain
pp.60-68
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016089693
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鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニアは,手術以外に根治することができない日常診療でよく遭遇する良性疾患である.さまざまな術式があり施設ごと,術者ごとに得意とする術式が異なるのが通常である.術式にはそれぞれ長所・短所があり,患者背景や既往,初発・再発などにより総合的に判断し,術式を選択することが必要である.一般的に重篤な合併症はほとんどないが,特有の合併症が存在することも事実であるため,事前の十分な説明と適切な術式を選択することが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016