発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017272
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症例1:79歳男。腹痛を主訴に近医受診し、イレウスの疑いで入院となったが、発症3日後の造影CTにて上腸間膜動脈(SMA)血栓塞栓症を指摘され当院救急搬送となった。症例2:43歳女。腹痛、下痢を認め、近医にて腸炎として保存的治療を受け軽快したものの2ヵ月後に症状再燃し、造影CTにてSMA血栓塞栓症による小腸狭窄を指摘され当科紹介となった。いずれも臨床経過および腹部CTや内視鏡所見よりSMA血栓塞栓症による狭窄型虚血性小腸炎と診断し、腹腔鏡補助下に小腸部分切除術を施行した。術後経過は良好で、術後は抗凝固薬内服を開始し、症例1は術後27日目、症例2は術後13日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015