発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015390511
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症例1は60歳男性で、右下腹部痛を主訴に当院を受診した。症例2は58歳女性で、下痢、右下腹部痛を主訴に当院を受診した。いずれの症例も腹部CT所見より、盲腸腫瘍疑いおよび穿孔性虫垂炎と診断し、緊急手術を行った。開腹所見では盲腸に腫瘍を認め、虫垂根部には穿孔がみられた。周囲に膿瘍形成を伴っていたため洗浄・ドレナージを行い、回盲部切除術とドレーン留置を施行した。いずれの症例も病理組織学的にStage IVの盲腸原発内分泌細胞癌であり、術後遺残膿瘍に対してドレナージ治療をを行い、それぞれ第27病日、第19病日に退院した。症例1は他院にてCPT-11、CDDP併用化学療法3コース、FOLFOXを13コース、FOLFIRIを3コース施行したが、術後1年5ヵ月で死亡した。症例2は退院後の経過は不明であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015