腹膜悪性腫瘍 原発性腹膜腫瘍の診断と治療
腹膜偽粘液腫
合田 良政
1
,
須田 竜一郎
,
矢野 秀朗
1国立国際医療研究センター病院 外科・下部消化管外科
キーワード:
温熱療法
,
腫瘍局所灌流療法
,
Mitomycin
,
集学的治療
,
腹膜偽粘液腫
,
細胞減量手術
,
腹部CT
,
腹膜切除
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Hyperthermia, Induced
,
Pseudomyxoma Peritonei
,
Chemotherapy, Cancer, Regional Perfusion
,
Mitomycin
,
Cytoreduction Surgical Procedures
pp.1119-1124
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380967
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腹膜偽粘液腫はまれではあるが,外科医が遭遇しうる疾患である.欧米では完全減量切除と術中腹腔内温熱化学療法が標準治療とされるが,本邦では診断・治療体制がいまだ確立されていない.いたずらに経過観察をすると病勢がかなり進行してしまうこともあり,本疾患を疑った際には遅滞なく専門センターへ紹介することが重要である.本稿では,腹膜偽粘液腫の診断および治療につき概説する.
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