腹膜悪性腫瘍 原発性腹膜腫瘍の診断と治療
腹膜悪性中皮腫
菊池 由宣
1
,
五十嵐 良典
,
住野 泰清
,
島田 英昭
1東邦大学 臨床腫瘍学
キーワード:
アスベスト
,
Cisplatin
,
抗腫瘍剤
,
中皮腫
,
腹膜腫瘍
,
Pemetrexed
Keyword:
Pemetrexed
,
Antineoplastic Agents
,
Asbestos
,
Cisplatin
,
Mesothelioma
,
Peritoneal Neoplasms
pp.1125-1129
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380968
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腹膜悪性中皮腫は予後不良な比較的まれな疾患であるが,今後症例数が増えることが予想される.CTやFDG-PETは補助的診断に用いられるが,確定診断は腹腔鏡下による腹膜生検を行い,病理学的に免疫組織化学染色をすることで診断をつける.全身化学療法は特に確定されていないが,一般的に胸膜悪性中皮腫に準じることが多く,pemetrexed(MTA)+cisplatin(CDDP)療法を第一選択とする.二次治療としては近年,gemcitabine(GEM)+vinorelbine(VNR)の有効性が少数例の検討ではあるが報告されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015