発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245569
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37歳女性。患者は左眼瞼下垂を主訴とした。精査の結果、眼筋型重症筋無力症を合併した浸潤性胸腺腫および腹膜播種と診断され、拡大胸腺摘出術ならびに術中腹腔内温熱化学灌流療法が施行された。また、心膜および右肺上葉S3に直接浸潤が疑われたため、心膜合併切除および肺部分切除が併せて行われた。その結果、病理組織学的にWHO分類type B2、正岡分類IVa期の浸潤性胸腺腫で、術後はADOC療法を4クール施行された。目下、手術から6ヵ月経過で再発はみられていない。尚、重症筋無力症に対してはステロイド、コリンエステラーゼ阻害薬の内服が行われ、コントロールは良好である。
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